「Sitecore XM Cloud」とは?
コンテンツ管理のお悩みを解決するCMSとしての特徴を解説

 2025.03.21  デジタルビジネスシェルパ

「Sitecore XM Cloud」とは?コンテンツ管理のお悩みを解決するCMSとしての特徴を解説

デジタルトランスフォーメーション(DX)に 取り組むエンタープライズ企業の成功と挫折の現状

サイトコア社のCMS「Sitecore XM Cloud」とは?

サイトコア社のCMS「Sitecore XM Cloud」とは?

Sitecore Experience Manager(XM)Cloudは、デンマークで設立されたサイトコア社がクラウドサービスとして提供するコンテンツ管理システム(CMS)です。

ウェブサイトやモバイルアプリを始めとした様々なチャネルにわたってきめ細かな顧客体験を提供することが可能です。また、デジタルコンテンツの制作・管理・配信を効率化させることで企業内のエクスペリエンスも最適化します。

デジタルマーケティング統合基盤の活用ポイント
マーケティングの真のデジタル化を目指してマーケティングデジタル化構想サービス

Sitecore XM Cloudの主な機能と特徴

Sitecore XM Cloudの主な機能と特徴

SaaS形式による提供

Sitecore XM Cloudではオンプレミス形式のサーバが不要となるため、初期構築時のサーバ構築・Sitecore XM Cloudのインストールといった作業が不要となります。結果、開発期間の短縮や初期導入コストの低減に貢献できる要素となります。

またサーバに関するバージョン管理やセキュリティ運用、障害対応とった保守・運用の負担を軽減でき、空いた時間に新たな顧客体験の企画を策定するなど人的リソースを更に活用できます。

直感的なコンテンツ管理

柔軟で直感的なツールを駆使しウェブサイトの制作・更新を効率的に支援するために、コンテンツ管理機能が製作者のレベルに合わせて選べます。

例えば、コンテンツの作成・編集時に2種類のエディターを利用できます。CMS の中には複雑な操作で専門的な知識を習得しないと、操作できないものもあります。しかしながら、Sitecore XM Cloud は直感的な操作により初心者でも扱いやすいです。「Pages」では実際の Web 画面を直接操作する感覚で編集でき、「Content Editor」は従来のCMSと似た画面で編集できます。

また、コンテンツを制作する時は、作成 / 編集 / 承認 / 公開 いったと一連のプロセスを実施する必要があり、登場人物も多くなります。
Sitecore XM Cloudでは、ワークフローを利用して、それぞれのコンテンツに「下書き」「公開待ち」などのステータスを付与し、チーム全体で進行状況を共有できます。

グローバル展開(マルチサイト・マルチ言語)に適している

同一のテンプレートから多言語のコンテンツ制作が可能なため、グローバルな視点から制作の効率化やサイトイメージの統一化が実現できます。
また、Sitecore XM Cloudの管理画面が多言語に対応しており、ローカルな要件については各国の担当者に編集作業を任せることができます。

ヘッドレスによるワンソースマルチデバイス

REST API / Graph APIを介してコンテンツの管理・作成・提供が可能であり、モバイルアプリや外部サイト、サイネージ等へ比較的簡単にコンテンツを連携できます。結果、一つのコンテンツを複数のチャネルで活用できるため、コンテンツに関するROIの向上やブラントガバナンスの強化に繋がります。
APIを経由して外部システムからコンテンツを取得しやすい反面、Sitecore XM CloudではHTTPSとOAuthで保護されたAPIを介してコンテンツにアクセスすることでセキュリティも十分に考慮されています。

組み込みパーソナライズ(Sitecore Personalize)とアナリティクス(Sitecore CDP)

Sitecore PersonalizeやSitecore CDPといった別製品を組み込むことで、単純なWebサイト基盤として利用するだけでなく、訪問者のプロファイリングやセグメンテーション、セグメントに合わせたターゲティングルールを作成したりと高度なデジタルマーケティングを実現することが可能です。また、それらSitecoreの製品シリーズは、個々のポータルサイトで管理するのではなく、一元化されたポータルサイトで管理できます。

オープンソースCMSとの比較

オープンソースCMSとの比較

CMSには商用CMSとオープンソースCMSがあり、Sitecore XM Cloudは商用CMSになります。エンタープライズとしてCMSを導入するにあたり商用CMSとオープンCMSについて最低限の違いを理解した上で採用を判断する必要がありますので、特徴について記述していきます。

商用CMSは、脆弱性対応 / 機能エンハンスといったアップデートやトラブル対応などの保守について、メーカーによって保証されています。また、運用者向けのマニュアルや教育体制も整備されている製品もあります。一方でライセンス費用や開発規模(期間やコスト)は大きくなりがちです。

オープンソースCMSはプログラムが一般公開されているため誰もが無料で利用することができ、多くの企業にも採用されています。ただし機能追加やセキュリティ対策などの保守は自己責任となるため、ライセンスは無料だとしても導入や運用にコストがかかってしまう場合もあります。

まとめ

まとめ

Sitecore XM Cloud のメリットを整理すると下記3点となります。
興味のある方は、Sitecore XM Cloudでのサイト構築を検討してみてはいかがでしょうか。

  • オンプレミス形式のサーバが不要となり、初期構築時の工期短縮・費用削減をしやすいだけでなく、長期的な運用も SaaS のためバージョンアップ、修正プログラムの適用などが不要となる。
  • マルチサイト・マルチ言語に対応しており、グローバルにコンテンツ制作の効率化とブランド ガバナンスの強化を実現できる。
  • セキュアなAPIを介して様々なチャネルへコンテンツ配信することで、ワンソースマルチデバイスを実現できる。
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