前回は「データカタログとは」をご紹介しました。データカタログを導入することがデータ活用促進の一助となることを感じていただけたのであれば幸いです。
今回はAlationの概要をご紹介します。
Alationとは
第1回で書いたようにAlationは単なるデータカタログではありません。データを利用するための必要な情報を検索する情報ポータルとしても活用することができます。Alationは「データインテリジェンスのためのプラットフォーム」として、データカタログ業界をリードしており、『Fortune 100』(グローバル企業の総収入ランキングトップ100)の35%以上の企業※はAlationを採用しています。
※2024年1月時点
Alation社について
モダン・データカタログの先駆者として、2012年にアメリカ合衆国カリフォルニア州レッドウッドシティで設立されました。主要製品はデータカタログ専用製品の Alation Data Catalog です。事業拠点は5か国(US、UK、シンガポール、オーストラリア、インド)※にあり、500社以上※の様々な業種のお客様が採用されています。
※2024年1月時点
Alationのコンセプト
「データの検索&発見」「データリテラシー」「データガバナンス」を3つの柱として、組織が取り組むデータカルチャ―構築を支援することに情熱を注いでいます。
データカルチャ―の3つの柱
- データの検索&発見
意思決定を行う際に、関連するデータを素早く見つけることは重要です。データを探し回る時間よりもデータを活用することに時間を使うことができ業務の効率化につながります。 - データリテラシー
論理的な結論を導き出すためには、データを正しく解釈および分析することは重要です。データを素早く発見できても、どのように理解すればいいのかが判断できないとデータを使い始める作業の開始が遅れてしまいます。 - データガバナンス
データを適切な方法で使用するために、データに関する情報が適切に管理、共有されていることも大切です。探し出したデータの使用に対する社内ルールなどの関連情報の共有、秘匿性が高い情報に対する適切なアクセス権限などの管理が必要です。
3つの柱が製品に反映されており、データカルチャ―を構築しやすい製品構成になっています。
データカルチャーの必要性
組織にデータカルチャーが存在しない場合の意思決定プロセスは、誰かの勘と経験に頼るものになります。遅くて信頼性の低い意思決定プロセスに悩まされることが多く、機会の損失、俊敏性の欠如、競争力の低下につながりかねません。
データカルチャーを持つ組織は、事実に基づく証拠をベースに、正確かつタイムリーな意思決定を行えます。収益機会を発掘し、マーケティング活動の効果を高めることにもつながります。データリテラシーを持つ組織のメンバー間でのコラボレーションとイノベーションが組織のエンゲージメントを高めます。
組織はデータカルチャーを購入することはできませんが、役立つソフトウェアを購入して構築することは可能です。
また、データカルチャーを醸成させるには、データリーダーシップも大切です。
データリーダーがデータの価値と重要性を理解して業務に活かす事で、その理解が組織にも組み込まれていきます。組織のメンバーがより優れたデータ利用者となり、データからより多くの価値を引き出せるような環境の維持と発展にもデータリーダーシップは欠かせませんが、組織ではデータリーダーを育てていくノウハウを持たない場合も少なくありません。
Alation社ではAlationを使いながらデータカルチャーの醸成を目指していくことを支援するオンボーディングサービスが用意されています。データカタログを初期構築しただけでは終わらない組織作りを手助けする準備ができています。
オープン性への取り組み
データカタログとデータソースの関係は、データカタログ側からデータソースのメタデータのみを読み取るものが一般的です。Alationはその基本的な関係だけでなく、相互運用にも取り組んでいます。
SlackやMicrosoft Teams、Tableauなどのツールで、Alationの情報を確認できます。ユーザーは普段使い慣れたツールからデータの信頼性の状況を確認することが可能です。
<出典:https://www.alation.com/blog/alation-2022-3-alation-anywhere-release/>
また、Snowflakeとは強い連携があります。Snowflakeオブジェクトタグを取り込み、同期を行うことでデータ分類を合理化できるのもその1つです。Snowflakeタグは、Alationの高度な検索を使用する際に、フィルターとして表示されます。
Alationはデータ活用に必要な「データを見つけ、理解し、使用する方法」を単に提供するだけではありません。使用する方法を簡易化するソフトウェアとして進化を続けています。
第2回は「Alationの概要」についてお届けしました。
次回は、Alationの機能《検索》についてご紹介いたします。
Alationの製品紹介やデモをご希望の場合には、CTC担当営業または 問合せフォームからご連絡ください!
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- データマネジメント